Sillympic

全くもって興味無いんですが、開催が近づくにつれ嫌でもニュースで目に入ってきてしまう、オリンピック。

開会式の音楽を担当したミュージシャンが過去の悪行を掘り起こされ、インターネット業火で焼かれるのを見て、しかしこれで彼が過去に起こした行為を償う代わりとなったのか、また薪を焚べたネット民は何を学び得て、何に活かすのか。一瞬の高揚感と爽快感を欲しただけなのでは…

勿論いじめや暴行は絶対ダメ。

だから例の記事、自分はリアルタイムで知っていた影響か、彼の音楽には何となく距離を置いていた。ソロ作は出てすぐ友人の家で聴いて、面白いとは思ったけど。いや、当時もっとレコードを買うお金を持っていたら買っていたのかもしれない。二人組でやっていた時期の作品は、乗り遅れたこともあって後追いしなかった。これも何かのきっかけ次第では聴いていたのかもしれない。

非道な行為をした人が作った音楽認めないロジックでいくと、銀行強盗した挙げ句人殺めてしまって終身刑となったSteady Bのレコードは今すぐ壁に投げ付けて粉砕しなくてはいけないのか。いや出来ないな(Seriousも2枚持ってるからね)。

それから、90年代に悪趣味的なブームがあったなんて暴論、一部メディアによるハイプだと思うし、断じて認められない。大半の人は嫌悪していたはず。ただ、当時は若者の数も物凄く多かったから、それなりに乗せられてしまった人も結構いたであろう。

自分にとっての90年代、打ち捨てられいた古き佳きものを掘り起こす愉しみに浸り、またこれらのアーカイブから錬金術的に新しい音楽が生み出されるのを目の当たりにした特別な時代。

今の時代、同じ掘り起こされるのは忌まわしきものばかり。ネットでは、昔の間違った考え方や習慣を捨て、皆が新しい価値観を身につけなくてはならないというような事を言っていて、それは全くもって正しいんだけど、昔と比べて人間はそんなに立派になったんかな?という思いはある。

 

f:id:kuromaguro96:20210723155006j:image

ゆうせんプロモ、先日初めて海外アーティストを買った。Tears for Fears。当時リアルタイムでシングルカット曲も聴いており、かなり良いなと思いつつもアルバムは買わず、レンタルもしなかった。何か今無性に聴きたくなったのが、Sowing seeds of love。4:00過ぎからの最後にかけての所が特に好き。

Time to eat all your words

Swallow your pride

Open your eyes