Janet Jackson

 

ジャネット・ジャクソンのドキュメンタリーが日本でも公開されていました。SNSやってないと情報に疎くなるな…

全4話とそこそこのボリュームですが貴重な映像・証言盛りだくさんでイッキ見必至。

第1話:幼少期からイマイチだったデビュー(1982)、電撃結婚(1984)と秒速破綻まで

第2話:ジャム&ルイスとの無双期、"Control"(1986)から"Rhythm Nation 1814"(1989)まで

第3話:レーベル移籍、映画"Poetic Justice"出演(1993)、マイケルのスキャンダルと兄妹共演"Scream"(1995)、個人的に大好きな"Velvet Rope"(1997)と2人目のパートナーとの破局、"All for You"(2001)あたりまで

第4話:スーパーボウルのパイ乙ポロリ事件(2004)、音楽的には低迷期だが映画"Why Did I Get Married?"への出演とヒット(2007)、兄マイケルの死(2009)、出産(2017)、RnR Hall of Fame/殿堂入り(2019)

ジャム&ルイスはインタビューでもかなり沢山登場して、貴重な映像とともにミネアポリスサウンドが起こしたケミストリーを惜しげもなく披露してくれます。個人的にはリアルタイムで聴いた"Control"の衝撃のが大きいですね。完成度なら"Rhythm Nation 1814"かもしれませんが。同時期のマドンナとよく比較されますが、当時ブラックの女性がビルボードのナショナルチャートで勝ち上がるのは白人女性の何倍も大変だったわけで、その点でも新たな時代を高らかに宣言する象徴的アルバムだと思います。

その後のセクシー路線も大成功を収め、あのローリングストーン誌の手の主についても明らかに。

映画"Poetic Justice"や"Velvet Rope"からのシングルカット"Got Til It's Gone"で共演したQティップもちょいちょいインタビュー登場。当時、Q様と浮名流しそうなイメージ勝手に持ってましたが、急接近したのは商売人JDことジャーメイン・デュプリ(大嫌い)。まぁJDとはアルバム滑ったあたりで終了するわけですが、理由は何とJDの浮気。クズオブクズですね。関係ないですがスリックリックの"Sittin' in My Car"のJDによるリミックスが絶望的にクソダサかったのは一生許さない(クソダサ過ぎてJDの英語wikiのプロデュース/リミックス一覧にも載っていない)。

そんな快進撃が続くと思いきやスーパーボウルでのポロリで大バッシング、こうゆう時のニュースメディアが粘着徹底糾弾でキモいのは日米共通のようです。

しかし、JDと別れてから運気も上がり(個人の感想です)、待望の妊娠と出産を経て周囲からも再評価の気運も高まり、遂にロックンロールホールオブフェイム入りを果たします。インタビューでも語られていますが、The Rootsのクエストラヴも尽力したようです。

幼い頃からショウビジネスにドップリで、類まれな才能と引き換えに様々なスキャンダルに晒され、さらには家族の死といった試練が訪れても如来モード(何だそれ)でそれらを乗り越えて、さらなる高みを目指す美しさはファンでなくても心に響くはずです。

 

私が好きなジャネットの曲3選

"Let's Wait A While"

"That's the Way Love Goes" That's the Remix *Bomb SquadのShocklee兄弟による激レアリミックス

"Got Til It's Gone"