Suburbia Suite

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現在勤めている会社でも、レコード集めてます!という若者や少し下の世代にちょいちょい出くわしますが、生きてきた時代が少し違うだけで、体験含めてお互いに全く知らない事とか結構あったりして、やはり時代ごとに起こる熱狂的盛り上がりにピンポイントで参加しておくのってとても大切だと再確認。

このサバービアスイートの本なんかも、私や同世代の友人達は当たり前のように一人一冊持っていましたが、時は流れて今やそこそこ珍しいブツになっているのでしょうか。会社で知ってる人皆無だったので。

元々フリーペーパーであったものが発展的にディスクガイド化され、1992 / 1994 / 1996年と3回にわたり発行。コラムを書いているのが一冊目ではピチカートファイヴ小西康陽フリッパーズギター小山田圭吾などから、3冊目では須永辰緒クボタタケシDJ Ken-Boにライターの荏開津広と多岐に渡るところもこの時代ならでは。てか、皆んな色んなジャンルを横断的に楽しみ、お互いに刺激し合っていた美しい時代だったなあと、しみじみ振り返る。同時期に渋谷のDJ Bar Inkstickで開催されていたイベント"Free Soul Underground"は大盛況。これらから、後のフリーソウルのコンピレーション群に発展していきました。それから、三冊目ではヒップホップの12インチシングルも載っていたのは、後の一大ブームを予見していたのかも。発行年もさんピンと同じ1996年ですからね。

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小西さん曰く、こうした未来で聴かれるために掘り起こされた音楽たちも、三十年の時を経て再び埋もれつつあるように感じられる。

そしてまた、いつか聴かれるべき未来がやって来るのでしょうか。