書籍・映像

DJプレミア完全版を巡る問題

発売前から話題沸騰となるもGenaktion氏の指摘を発端に出版倫理を巡る大問題に。発売当初は私もいちカスタマーとしてギリ好意的スタンスで傍観していましたが、これは流石に看過出来ないと密林レビューも修正。Genaktion氏を支持するアティテュードも示すべ…

DJプレミア完全版

発売前から話題になっていたので買いました。私はプリモを追っかけていたのはThe Ownerzが出た2003年くらいまで。レコ屋から足を洗ったのもありそこから先は追いきれてないからこういう本があると助かる。急いでこしらえたのか、誤字が結構あるのが気になっ…

調子悪くてあたりまえ

近田春夫の自伝があったので借りてきた。ヒップホップに関する話を除けば全面的に滅法面白い。育ちの良さと音楽的才能、それらがもたらした唯一無二のコネクションを駆使して業界を縦横無尽に自由奔放に生きてきた人なんだなあ、と。 ヒップホップ黎明期では…

東京レコ屋ヒストリー

つい先日近所の図書館で見つけたので早速借りて読んでみた。密林のレビュー通り、話があっちこっちにとっ散らけし感はあるけどレコードもしくは録音芸術と共に歩んできたレコード屋の歴史と、レコード屋を取り巻く様々な人々の想いと人間模様を記録しており…

90's Disc Guide

90年代も遠くになりにけり、の想いがますます強まる2020年代、遂に90年代ディスクガイドも出ていた。それにしてもこの表紙は何とかならんのかと思って巻末クレジットみたら装丁はスケシン。 執筆陣みると何とも不思議な人選で、結果盤選も微妙な偏りがある、…

Obscure City Pop CD's 1986 - 2006

バブル絶頂期からCD黄金期までの、まだ日本の経済力が一定の効力を持ち得た時代に星の数ほど生み出され、埋もれたり忘れ去られたCD達を掘り起こし続ける緩やかな集団の成果物。今ではよく知られる盤から、バブルの徒花としか言いようの無い極めてオブスキュ…

ビアボール実験室

話題のビアボール、既に何回か購入して色んな割り方を試してきた。ビール感を楽しみつつ新しい飲み方の可能性を拡げる素晴らしい商品だ。今春のキャンプはコレをお供にと考えつつ、色んな飲み方を実験中。 まずはロックで。これだけでも充分イケる。苦味が前…

活字中毒者2022 pt.2

通勤時間長いから、どんどん読んじゃおう。片道1時間ちょっとも有意義に過ごせる。 <悪党の詩 D.O.自伝> 今年ダントツ一番面白かった本。コワモテな表紙でちょっと引いた人も是非手に取って読んで欲しい。幼い頃、周りにあった芸術的環境で培われたと思われ…

活字中毒者2022

片道1時間の通勤時間、ボーっとしてると勿体無いので久々に本をたくさん読んでいる。 <渋谷音楽図鑑> 前から読みたいと思っていたところ、近所の図書館にありました。結論、渋谷系を通過してない人たちにも是非読んでみてほしい良書。渋谷系ってワードに惑わ…

Janet Jackson

ジャネット・ジャクソンのドキュメンタリーが日本でも公開されていました。SNSやってないと情報に疎くなるな… 全4話とそこそこのボリュームですが貴重な映像・証言盛りだくさんでイッキ見必至。 第1話:幼少期からイマイチだったデビュー(1982)、電撃結婚(19…

バレアリック

今では様々な場所、様々な人々が自由勝手に解釈し、それはそれで面白いとは思う。しかし、個人的にはこの"バレアリック"という極めて便利な魔法の言葉を使うことは無い。 1994年にイビサ島へ行った。Amnesia, Pacha, Koo, Space,あと一つ何だっけ。夜中の2時…

Ricky Powell

Ricky Powellの写真集"Oh Snap!"を買ったのはマソハッタソにいた頃だったか。発行年は1998年だし間違いないだろう。通販リストにも載せたような気もする。80年代後半から90年代半ばのステージの熱気や、その裏側や普段のリラックスしたアーティスト達の姿を…

ego trip's book of rap lists

これも今やまぁまぁ珍しいのかな?と思い検索したらアマゾソで¥2Kくらいで転がっていたので、お手軽かつオススメしたいブツ。さらにお安い電子書籍もあり〼。90年代に発行されていた雑誌を手掛けいた人達が纏めたヒップホップ何でもランキング本?1999年リリ…

Suburbia Suite

現在勤めている会社でも、レコード集めてます!という若者や少し下の世代にちょいちょい出くわしますが、生きてきた時代が少し違うだけで、体験含めてお互いに全く知らない事とか結構あったりして、やはり時代ごとに起こる熱狂的盛り上がりにピンポイントで…

アントン・コービン

名だたるアーティストの写真を撮ってきたフォトグラファーであり、名アルバムのジャケットやPVを手掛け、近年では映画監督としても知られるアントン・コービンのドキュメンタリー映画をアマゾンプライムで発見しましたよ。プライム会員はもちろん無料、やっ…

The Indie Rap Archive

自費出版"Hip Hop Anti-Gag Magazine"で圧倒的なライムに関する知識を惜しみなくドロップして多くのラップ・ヒップホップのファンに衝撃を与え、そして賞賛をもって迎えられたGenaktion氏が、満を持して膨大なインディラップの名盤重要盤をアーカイヴした書…

少年インザフッド

最近は再びお出かけ自粛モードですが、少し前にマイメンと久しぶりに夜のクルージング&ベシャリタイムを楽しんできました。マイメンの息子も一緒だったんですが、気がついたらもう18歳!ちょっと前まで一緒に木登りやスケボー鬼ごっこをしていた筈が、時の流…

シマダス 2019

レコードに関係の無い与太話を書けば書くほどアクセス伸びる現象。。。 おーし、今夜もレコードと関係ない話書くぞ 結婚する前は、独り旅であちこち出掛けたものだが、特に島旅が好きであった。そんな島好きには有名なバイブル"Shimadas / シマダス"が2019年…

100人の曽我部さん

先日、ジェットセット京都店にネット購入して取り置きしていたレコードを引き取りに行ったときのこと、入り口に並べられたフライヤーやチラシに混じって置かれているひとつの小冊子が私の足を止めた。2001年以降に曽我部恵一がリリースしてきた膨大な数の曲…

MPC IMPACT!

ラップ/ヒップホップの音楽的進化において、様々な機材が関与してきたのは割と知られてますが、その中でもAKAIのMPCシリーズに焦点を当てたドキュメンタリー的な一冊。NYのディスコやサウンドシステムの歴史と、AKAI設立からエレクトロ・ハーモニクスの技術…

me vs myself

ex. SIMI LABのDyyPRIDEが檀廬影(Dan Yekage)名義で2019春に出版した小説。 ↓このインタビューを読んで気になったので購入(私が好きな宮沢賢治や新藤兼人への共感を語っていたので) https://fika.cinra.net/article/201909-dyypride_kngsh 小説ではあるけ…

The return of Technics

パナソニックの役員でありながら、プロのジャズピアニストである方の手記。 就職活動を中心とした学生時代からパナソニック入社/音響研究所配属、数々のプロジェクト成功からの突然の研究所解散、ジャズバンドの活動開始からプロデビュー、会社の様々な部署…

2018

とくにタイトル思いつかなかったんで、新しく迎えた西暦を掲げつつも、今年も安定の放置プレイでインターネットの辺境で適当にユルく漂ってまいります。 2015年に始まったFSD(フリースタイルダンジョン)で個人的にヒップホップリバイバルが始まり、昨年も今…

MUSIC MAGAZINE is dead - Bonus Beats

MUSIC MAGAZINE 日本のヒップホップ・アルバム・ベスト100 1位:Buddha Brand”病める無限のブッダの世界” 2位:Seeda”花と雨'' 3位:Tha Blue Herb”Stilling,Still Dreaming” 4位:スチャダラパー”5th Wheel 2 the Coach” 5位:キングギドラ”空からの力” 6位:Nitr…

MUSIC MAGAZINE is dead - outro

さて、SNSでは皆んなが選ぶヒップホップベストがまとめられ、騒動も沈静化してきたのでこちらも最後にしときます。つぎ同じような企画する時は以下をきちんと行うべきでしょう ・選盤の基準/ルールを明確にする ミニアルバムやベストアルバムは可とするのか…

MUSIC MAGAZINE is dead pt.2

前回わざわざ見に来てくださった皆さまありがとうございます(アクセスほんの少し伸びた)。うんこ連発で失礼いたしました。さて、ブログをさらに汚すのは不本意でありますが、もう少し書きます。 特定のアーティスト・グループに偏りがあるのは前回のべました…

MUSIC MAGAZINE is dead

普段は地道に溜めこんだ珍しいレコードたちを、人知れずアップしてニタニタしてる当ブログ。つい先日も最高のブツを入手したんですが、今回はこのウンコ オブ うんこsな雑誌を徹底的に糾弾せねばなるまい。表紙からして看板に偽り有りなランキングをとりあえ…

十六小節

TwiGy著 ”十六小節” を購入&読了。ライミング同様、卓越した言葉選びと組み合わせでページをめくる手が止まりませんでした。ぜひ多くの人達に読んで欲しいです。密林レビューにも書かれておりますが、幼少期から、2nd Album”Seven Dimensions”あたりまでのお…

Back to '90s

発売日が重なり、密林から同時に届きました。 ひとつは、トライブのラストアルバム、もちろんレコードです。既聴で内容も素晴らしいですが、やはりレコードで持つ事に意義ありと購入。 もうひとつは、''私たちが熱狂した90年代ジャパニーズヒップホップ"。タ…