ビール名人
レコード以外の話題ばかりだなぁ。
椎名誠さんの講座に行ってきました。お題目はズバリ"お酒と人生" (笑
偶然、単身赴任先の大阪で開催されると知りすぐさま予約。当日ちょうど開場する頃に到着すると並んでいるのは私(40代)よりもひとまわり上の方々。開始10分くらい前にあらかた席が埋まると、数十人のキャパで私と同世代か、若い人は数人程度だった。オフィス街の地味目なカルチャーセンターだし、まあしゃあないか。
ここで会場スタッフからのアナウンス、録音録画、撮影禁止。インスタ全盛の昨今においてなかなかキビシー、ハードコア過ぎるよ。まもなく椎名さん登壇。前の日にある活動で奈良入りからの、結構遅くまで飲んでいたらしくローめな喋くりで開始。
突如、生ビールに話題が変わると徐々に快調になり、ビアサーバーの手入れの重要性をレクチャー。毎日のようにあちこちでビールを飲んでいるだけあって、生ビールを飲めば、店のサーバーの手入れ具合もだいたい分かるとの事で出てきたパンチラインが"ビール名人"。で、各国のビール事情などの話から、刑事コロンボを夜中に見なくてはの話にちと脱線。
続いてワインの話になるが、すぐさまワインからイタリア料理の話になり、"~を添えて"なんてメニュー多いね、とすかさず2発目のパンチライン。で、ある店でヌルいビールを出され店の人に"冷たいの無いですか?"と訊いたら"うちは本格イタリアンを味わってもらうので冷たいビールは出しません"と言われて憤慨した話。
からの3発目は"本格派に気をつけろ"、とある蕎麦屋のエピソードfrom殺したい蕎麦屋。お値段三千と幾らで麺が16本くらいしか入ってなかったそうだ(爆)。しかし、その蕎麦屋は今も健在だそう(笑)。
で、ウイスキーの話になり、イギリスの名産地に行ったとき、オイスターにウイスキーをソースのように垂らして食べると絶品という話。これちょっと試してみたい。
続いて醸造酒と蒸留酒についてのお話。の流れで、泡盛は高級な飲み物だったんです絶対ストレートで飲んでくださいと力説。
ここでちょっと時間を気にするが、まだ50分くらい経過と半分程度。まだそんなにあるの、と少し驚く(笑
雑魚釣り隊によるキャンプのお話。最近腕の良いフリーの板前をスカウトしてキャンプで上々の成果を挙げるも、近々渡米してしまうらしい。釣った魚を板前が捌き寿司にする。隊長(椎名さん)らがウメーウメーと食べてると、後ろからドレイ達の殺気(笑)。そこで編み出された平和的システムが板前の前に人が順番にぐるぐる廻る回転寿司。3~4日のキャンプだとおびただしい量のお酒を運ばないといけないのでドレイ達が根を上げるそう。飲みまくった翌朝は、大量のラー油と刻んだネギに蕎麦をぶっ込んでかき回して食うのが最高らしい(後で、さらば新宿赤マントで同ネタ発見)。これも今度試そう。それから皆で韓国の済州島に行ったときはマッコリ(正しい呼び方はマッコロリらしい)を飲みまくってホテルの部屋の床が空き瓶だらけだったそう。
この辺の前後で時間を確認、まだまだ30分近く残ってる。時計を確認して、目指し機能の説明をしようとして、ネジを巻き切ってしまう。
で、突如"皆さんもっとラムを飲みましょう"と提言。リュウゼツランの話もあったので、おそらくテキーラの事も話したかったのかな。中南米の工場がある街は、街中ラムの香りが充満しているらしい。
次はウオッカのお話、こちらもロシアでの正しい発音はウォトカらしい。これは氷点下でキンキンに冷やして、水あめみたいな状態で飲むのが最高だとか。ただし、酔いが胃から頭にストレートでくるらしく、気をつけないといけないみたい。で、ウォトカのロシアでの正しい飲み方は、円卓を囲んで順番に演説をして、友情と平和に乾杯。それをぐるぐると続けるそうだ。同じようなカルチャーがあるのが宮古島で、島の人たちは弁が立つそうだ。
ニューギニアの島で置いてけぼりを食らい島に独り泊まった話。島のおっかさん達が夜な夜なタロ芋を噛んでペッと吐き、お酒を作っていたのを見てしまったそうだ。もちろん、後で勧められて恐る恐る飲んだとのこと。
新宿三丁目あたりに仲間たちとよく飲みに行くが、あるカラオケのある店で仲間が歌いながら必ず服を脱いでしまうらしく、それがウワサとなって拡がり、ついには潰れてしまったそう。
ちょっと前に居酒屋で若者がウェイウェイ騒いでいて、昔だったら外出て殴り合いのケンカ必至だったけど、歳もとって腕力も落ちてるので"静かに飲もうね"とたしなめて、最近は静かに飲んでますと締めくくり。
まとまりが無いようでもあるんですが、本でも読んだことないネタも盛りだくさんであっという間の1時間半、楽しかったです。あれだな、ヒップホップのレコードで沢山入ったお得なビーツ集みたいのあるじゃないですか、ディラとかプリモなんかでも、あんな感じす(ちげーか)。
で、質疑応答あるかと期待するやあっけなく終了(オレ5個ぐらい考えてたよ)。最後に会場で本買った人はサイン貰えるので並ぶ、もちろん貰ってきた。握手はしたけど、撮影は無し。残念。
ご本人の意向もあるのかもしれないけど、主催しているカルチャーセンターは、もう少しインタラクティブなイベントを目指して欲しい。偉そうな事書いてすんません。