KORGから何と2004年に発売されたカセットテープMTR。
この時期といえば、既にPCもしくはHDDやCD-RW搭載の専用機といったDAW環境が整っており、パッと見では完全に徒花的アイテム感が。いや、メジャーブランドのKORGだから何か企みがあったのかもしれない。そして時代は巡り、近頃のカセットテープブーム再来に呼応するかの如く、中古市場で時には万越えとなる人気アイテムとなっております。今回、ジャンク扱いで￥3.5Kをサルベージしたところ、色褪せ/ヤケ無し完動品と判明し、ご紹介に至ります。
他のカセットテープMTRには無い機能や装備が充実しているのも、人気を高める要素になってます。まず見た目にもインパクトのあるスピーカー内蔵、これは背面のスイッチでオンオフ切り替え可。ヘッドホン端子は２つ、セッションしながらの録音を想定したのでしょうか。しかし本機最大のウリは何といっても多彩なエフェクト部にあると言えます。アンプ/マイクシミュレーターとデジタルエフェクターで構成されており、この辺りは00年代のテクノロジーが存分に発揮されてます。
私が本機を知ったきっかけは、今や大御所レコーディングエンジニアとして活躍されているD.O.I.さんが、数年前に本機を購入したのをつぶやいていたのを、何となく心に留めてました。
時々、自分の子ども達の歌や声をスマホに撮ったりしているので、コレを使って色々とミックスしてまとめたら、今春発売予定の、大人の科学シリーズのトイレコードメーカーでレコード盤を作りたいと企んでいます。
今やスマホやデジタルムービーで家族の思い出を気軽に沢山残せるのは良い時代になったなと、つくづく感じますが、敢えて前時代的な方法・メディアで残すのも面白いかなと思ったので。
