レコードの掛け売り

ここ最近考えるのは、自分の人生はあと何年残されていて、家族に何を残したり継ぐことができるかということ。2020年には少し上の世代の方々が亡くなったりして、その想いはますます強まってきています。

 

元マソハッタソの買付け番長、板垣さんも昨年お亡くなりになったそうです。個人的にはマソハッタソ勤務時代では大変お世話になりましたが、それよりもさらに昔の、買付け放出のときの思い出話。90年代中期は、あちこちの輸入レコード屋で買付け放出がありました。ネットが普及する前なので、主に店頭での告知が情報源でした。マソハッタソも頻繁に買付け放出をしていて、ワタクシもマイメンと一緒に開店一時間前くらいからよく並んだものです。大体皆複数名のグループでやってきてましたね、組織戦なので。開店と同時に気になる盤は片っ端から抜き、まずはグループ内で分けたりトレード、次に違うグループ同士でトレードしたりする流れが一般的でした。たまに、先に会計したグループが買い切れずにドロップした盤が出るとまた争奪戦勃発、今思い返してもかなり異常な空間でしたが、あの頃買いまくっていた人たちは今もレコード買い続けているかなあ。

そんな異常空間で、板垣さんはヒップホップのレア盤を掛けてさらに場を煽っていました。で、たまにその掛けていた盤をジャケにしまってホレ!といった具合で喉から手を出している若者たちに渡すんです。世の中バブルはとっくに弾けていたけど、レコードバブルが始まった頃のお話でした。

 

で、つい最近、ミスター板垣 aka ITA-CHOが4曲手掛けたSuikenの2ndアルバムのインストを発見。弔い合戦で高値争奪を覚悟しましたが、あっさり三桁で落札。

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今夜は板垣さんが好きだったコカコーラで献杯しながら聴きます。