The fog of memory

今年のブラックフライデーは約2週間の長期戦で、ただでさえアレなのにサプライチェーンがアレしてアレがアレしたり、セール初日でアレがアレしてアレになったりと色々あったが、いつものオペレーションによるGood Intentionの塊で乗り切ったと言う感じである。ここ最近でオペレーションとサプライチェーンのボスが次々と辞めた余波はあるのだろう。色々知ってる部分もあるがここでは書けない。だいたい期日通りにお届けし続ければお客さまにとっては何ら問題ない。年々回数も増えて長期化するセールのドンチャン騒ぎも、一たび過ぎれば記憶の霧に埋もれてゆくのだろう。15回目のホリデーだと言うと、新しく加わった若い子たちにはたいそう驚かれるが、毎年楽しみつつも果たして自分はこのルーティンをあと何回、いつまで続けるのだろうといった醒めた感覚もあったりする。

1991年は音楽的にも革新的な作品が数多く生まれた年だった、と言ったところで今の若い人たちは今の音楽を楽しんでいる訳だし、同世代でもそれらを振り返り、懐かしむ人は減りつつあるのだろうと思う。自分の中ではたいへん重要なグループであるSaint Etienneがデビューアルバムから30年経った2021年のいま、10作目のニューアルバムを出したというのは心躍る出来事であったが、世間、少なくとも日本ではそれほど騒がれていないところを見ると、"Foxbase Alpha"の熱狂から随分と遠いところに来てしまったのだなとノスタルジックな気持ちになる。いや、自分がまだあの時代を彷徨っているだけなのかも。

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ファーストでもアンビエントっぽい感じの曲があったりしたが、今作はよりその傾向が強く感じられ、Chillwaveの流れとも共鳴していると勝手に感じている。最近のMen I Trustの新作でも似たような感じ方をしたので。