自分の中で今年のベストアルバムは早々に決まっていて、2021年も残すところあと少しだが、揺るぎない結果となりそうだ。
青葉市子"アダンの風"はリリースは2020年12月であったが、年の瀬のリリースだったし2021年には待望のLP化もされたので今年の一枚としても良かろう。
架空の映画のサウンドトラックとして作られたとのことだが、一聴すると懐かしいようでいて今までに聴いたことの無い音像は、いにしえか、遠い未来の何処かの国からやってきた音楽とさえ感じられた。
Kid Fresino"20, Stop It" も2021年の1月早々にリリースされたが、凄いアルバムが出たものだと、色んなラップ聴いてきた歴約三十年の私の心を揺さぶった。前年にリリースされた先行シングルからも期待は高まっていたけど、アルバム全体を彩るヴァラエティに富んだサウンドと客演、そしてさらに磨きがかかる緩急自在のフレシノのフロウとリリックに、ラップの地平をさらに拡げていく気概を感じた。
そして、このアルバムもアナログ出ないなーと諦めかけてた今年の秋に遂にLP化の報が。もちろん即予約しました。
それ以外にも、様々なアーティスト達が素晴らしい曲を沢山リリースし続けている。世の中は、というか日本はさらに良くない方向にずんずんと突き進んでいるが、だからこそこうした音楽たちから得られる感動や喜び、癒し、逃避、快楽、発奮、知識、これらがますます必要になると強く感じる。