10 hrs of Hip Hop Pt.3

ゲストとの対談はみやーん氏のブログで概ねアップされたようですので、まずはそちらを…
https://miyearnzzlabo.com/

ライムスターのスタジオライブが終わると、舞台は再びUSへ。90年代後期から兆候ありましたが、00年代に入るとトレンドが大きく変わり、その辺りを上手くまとめてきます。NeptunesTimbalandOutkastにはじまりNellyEminem50 Centの台頭、T.I.やLil' Wayneなどの流れから、この年代を象徴する蟹江ことKanye Westへ。
ATLモノでは取り上げられませんでしたが、当時宇田川町界隈でそこそこヒット、Harlemでもちょいちょい掛かってたのがこちら(私も大好き)
https://m.youtube.com/watch?v=yHDU5kU7ft4

トレンドの変化については、放送中に発せられた以下のパンチラインに集約されていると思います。

「南の奴らは数字持ってる」
「ヒップホップ遷都」
「陽気な田舎言葉(NellyのCountry Grammarを指して)」
「薬局(=ドラッグディーラー)」
「インターネットがストリートになってきた」
「ウェイウェイインターナショナルおじさん」

そんな中でもKanyeは割と伝統的手法に則りつつ、トレンドセッター入りしたのが興味深いです。若きDMCチャンプで、今やヒップホップを超えて活躍するA-Trakをフックアップしたのもこの頃。
蟹江プロデュース、A-Trakのコスリが冴える名盤、Common "Be"
https://m.youtube.com/watch?t=2045s&v=1xJV4oc7xMw

ここでニュース休憩が入ります。時間は18:50、生で聴いてるとあっという間です。

ニュース明けにDJ IZOHのパフォーマンス、ライムスターの"Future is born"を精密コスリ倒しで例のAnarchyのルーティンも披露。映像欲しいとこですが、21世紀には何とかチューブ(番組中の言いまわし)もある事ですから、興味をもった方はチェックしてほしいですね。
こちらの番組で既に宇多丸師匠と共演済み
https://m.youtube.com/watch?v=sfADB0qhenI

からの日本の00年代入る前に、おじさん向けサービスタイムでリクエストからBlack SheepとSouls of Mischiefの例の曲。あ、Company Flowも掛かりましたね。もっと、もっと!の声もツイッターで上がってましたが、時間的にもこれが限界?

で、いよいよ日本の00年代へ。まずはニトロ。おじさん(私)も渋谷の中心でこの勢いを肌で感じてましたが、もう20年近くも前なんですよね(遠い目)。Daboの"拍手喝采"12インチに、ユニヴァーサルの偉い人と、シールをひたすら貼ったっけ。5000枚。続いてKick the Can CrewTha Blue Herbなど掛けて、フリースタイルや地方からの独自の動きなど絡めて、ここでゲストの漢 aka Gami登場。とにかく話が面白いので、詳細はみやーん氏のブログを。"適当"言いつつも、筋を通すこだわりや、ユーモアや愛のある懐の大きさが、さすが初代モンスター(FSD)といったところ。選曲はTocona-XからのPunpeeの話交えてPSGで〆。

でまたUSに戻り蟹江と808のお話からのDrake、A$ap Rocky、Chance the Rapperを経て現在のトラップシーンへ。Futureのモリパコセ(Mask off)で締めるかなと思いましたがトリはCardi B。

最後に日本のシーンに戻り、まずはAKLOから。一時話題(?)となったBL詐欺(トラックメーカーのBachlogicの名を騙った輩がいた)の話、懐かしい。続いてはKOHH、これもタイトルからして話題を呼んだ"Junji Takada"を掛けまして、お次はフリースタイルダンジョンの初代モンスターによる例の曲。〆はJP the Wavyでした。最後にBad Hopのスタジオライブとリクエストにお応えして90年代クラシック連発のサービスタイム。

それにしても、ホント奇跡の10時間でした。メジャーな放送局にも、ヒップホップに理解があり、かつ番組企画や編成に力を持った方が社内にいるのかな?
色々端折ったアーティストや曲も膨大にあるのでNHK FMでも他局でも構わないので番外編やってほしいですね。